【エコ&アートアワード2012作品展】
若手作家によるエコ&アートの祭典!

今年で4回目を迎える本展、応募者は16歳から35歳までの若手クリエイターやアーティストたちです。今回、エコをテーマに芸術的にも優れた作品をつくりあげた若く才能あふれる入選者の方々。そんな入選者の方々から、作品がつくられるまでの思いやエコに対する考えを直接伺いました。 また、審査員であるPen編集長安藤貴之氏、リバースプロジェクト プロデューサー平社直樹氏からLOVERS TOKYO読者への力強いメッセージもいただきました!
エコ&アートアワード展示作品のご紹介
【東京オオサンショウウオ/
 (川鍋美鈴 美術Ⅰクラス代表)】

学校のシュレッダーの残りくずや、使わなくなったテスト用紙などで作り上げた女子高生による作品。
「材料は美術の先生がアドバイスをくれました。」
どうしてサンショウウオ?という質問に対して
「地元が田舎で近くに山があるんです。小さい頃その山に流れる川で遊んでいて、石をひっくりかえすとヤゴや沢ガニがいました。そこにサンショウウオもいて、よくくりかえし捕まえて遊んでいました。」
 あるときその山に病院が建って、コンクリートで埋め立てられ、下流には生き物がまるっきりいなくなってしまいました。今でも山に遊びにいくと、病院の上流にはちゃんと沢ガニもいるしヤゴも魚もいる。しかし下流には生き物がみあたりません。
「生き物がいなくなることが土地の開発なのかなと思いました。木が切り倒されたらその上に住むカラスも巣をつくれない。エコだエコだって言うなら、まず土地の開発をやめてほしい。」
「人口が増加してるから、どだい無理な話だけどそれならタバコのポイ捨てをやめよう。エコだエコだって叫ぶなら、喫煙している人はたばこをやめるとか、ゴミは持ち帰って分別したりすればいいと思う。」
まとまってなくてすみませんと言いつつ力強い思いをぽつりぽつりと語る。
 環境破壊に対する怒りだけには終わらず、身近にできるエコ活動へと意識はつながり、美しい光を放つ大作を作りあげた。
【次の一手/入山きらら】

「絶滅危惧種であるマウンテンゴリラが、人間とチェス上で対戦することになっています。マウンテンゴリラは密猟の対象になったり、攻撃されることもあって、保護の対象の動物で、危機的状況にあります。そんなマウンテンゴリラに対して人間たちはどんな手をさしのべられるのか、という賭けをしています。」
一手のインパクトをチェスのゲームで表現した作品。ゴリラが何匹もチェス版の上で追いつめられています。「見る側の視点に立ち、わかりやすくしたかった。」
すぐにでも購入したくなるようなかわいらしさ、それでいてしっかりと地球上で起こっている危機的状況に意識をもっていってくれる秀作。
【air plant/佐藤みのり】

「 最初、人と地球の関係の深さに気づくきっかけを作りたいと思い、まず地球って何だろうって思ったときに"住んでいる実感"がないことに気づきました。もっと感覚的に"地球の中にいること"を理解するため、思いつく限りいろんなことをやってみました。けれどやっぱり、日常に戻ってきた時の自分の周りに絶対ある光とか空気を感じるのが一番リアルで、すとんと入れました。」
 普通の生活できらっと光るものをみて、そういうことにもっと敏感になれば自分と地球の関係の深さを意識するようになるのでは、という思いに至ったという。
「1回そういうことに気づいたら、自然の中で起こっていることにもっと敏感になるのかもしれない。そう願ってつくりました。」
 設置の基準は"挿せる場所に挿す"。雑草のように学校の道のレンガのつなぎ目やコンクリートの隙間、田んぼにオブジェが生えている。いくつもの針金の上の三角のアクリルが、風にゆらぎながら太陽光を反射する。普段何気なく誰もが見ている光、感じている風を意図的に再現、強調することにより、身の回りの自然の大切さを気づかせてくれる作品。
【energy≠∞/福澤 貴之】

3.11以降の電力を鼻血に例えた作品。電力が血液なら、みんなもっともっと使わない努力をするだろう。しかし作者は深刻な問題であるからこそ笑いを持ち込みたかったと語る。今笑いのパワーを最も必要としているのは被災地の人たちかもしれない。 鼻型コンセント タップNOSE(ノーズ)を用い、有事前後における私たちの意識の変化をユーモラスに描いた作品。何気なく得ていた「快適」は、自らの身を削り安全を犠牲に成り立ってたことに気づいたといいます。
「原発停止、電力不足、直面する危機を、私たちは一丸となって凌いできました。しかしそれはあくまで応急手当に過ぎません。」
審査員からのメッセージ
【Pen編集長】

■ 若い人の中には自分に何ができるのか何をするべきかわからないという人も多いと思いますが。

「今回の応募者は今まで以上に若い子たちが意識を持って(エコや震災への思いを)クリエーションに生かしている印象を受けました。エコや環境問題に対して高い意識を持っていて、それを表現したいと考えている人が多く、しかもすごくいいものを出してきている。メッセージ性の高いものを出してきている。作品で表現するって、考えたり感じてないとできないことだと思うんですよね。そういう意味では若い人たちの強いパワーというのを感じています。」

■ 既に力強く動いている若者がたくさんいるということですね。
クリエイターは確かに意識は高い人が多そうですが。

「今回の応募はクリエイターの卵だけでなく、美術の授業を受けているだけの高校生など、普通の人がいっぱいいました。でもそういう人たちが急にすごい作品を作ったわけではなくて、普段から、毎日の生活で意識を高くもっていることが作品にちゃんとでている。人って急にすごくはなれないじゃないですか。それが、気持ちばっかり強くて中身が伴わないっていうんじゃないんですよね。作品の質が高くて、日本の将来も捨てたもんじゃないなと思っています。日本の若者は結構すごいなって思います。」

■ LOVERS TOKYOを見ている世代へのメッセージをいただけますか。

「人それぞれ得意なことや、やれることって違うから、”何かを魅せる(見せる)”ということではなく、自分の強いところや得意なことで”何かできること”があるんじゃないかなと思います。たとえばこの展覧会に足を運んでもらって、何かを感じて、それを自分のパワーにしてもらえたらいいなと思っています!」
【リバースプロジェクトプロデューサー 平社氏】

■ (アートの力で地球を救う、という作品展のテーマについて)政治家がうごかないと何も変わらないんじゃないのという人もいますが。

「大きなことを一度に変えようとすると確かに政治家や政府・自治体とかの力が必要になってきますけど、その末端にいるのは僕らなので、僕らが声をあげていくことで、いずれは必ずトップの方たちに聞こえているはずなんです。自分たちは常々、普段の活動から自分たちのほんの小さな行動が隣の人に伝わって、その隣の人の隣の人に伝わって、という連鎖を実感として感じています。”自分一人が思う”ということが、後々いかに大きな力を持つかということ、影響力を持つかということには自信を持っている。僕は自分の”やってること””思ってること”が本当にオバマさんにつながってるよ!と信じてやっていますよ!!(笑)”自分が思っていることは、絶対に時の権力者に伝わって世界を変えていくことができるんだ”という自信を持って、自分に出来ることから始めましょう!」
レセプションには協賛社である(株)J−WAVE代表や(株)IDÉE代表も参加。

(株)J−WAVE代表松本氏は、「震災以降言葉のもつ意味合いがかわってきた。エコやアートのもつ日本人にイメージさせるものは、以前よりシリアスにとらえられ、生活に必要なアートがどのようなものなのかは見直さざるを得なくなっている。その意味で今回の作品展はより大きな意味合いを持っている。」 とあいさつの言葉を述べました。
募金協力で投票 伊勢谷友介デザイン記念バッジをもらおう!
会場でオーディエンス賞の投票に参加できます。参加の方には募金(100円から)のご協力をお願いしています。お礼に審査員の伊勢谷友介氏デザインの本アワード記念バッジを贈呈。

募金は森林保全団体(社)more Treesへ寄付し、被災地の森林で仮設住宅を作る「LIFE3.11」プロジェクト活動に役立てられます。会場で、お気に入りの作品に投票してみては。
 
■ KONICA MINOLTA エコ&アートアワード作品展 supported by Pen
期間:2012年3月4日(日)〜3月22日(木)

[公式ホームページ] KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2012
 
コニカミノルタプラザ
今回は新宿にあるコニカミノルタプラザにいってきました。コニカミノルタプラザはおとずれた人に何かを感じてもらうこと"を大切にし、質の高いオリジナリティーあふれる作品やイベントを厳選して展示開催しています。新宿丸ノ内線の出口から徒歩1分のローケーションにありながら、新宿の喧噪を忘れるほど静かで落ち着いた入場無料のギャラリーです。
【エコ&アートアワード2012作品展】
環境と芸術を融合させたアイデア・デザイン"をテーマとしたアートコンペ「KONICA MINOLTA エコ&アート アワード 2012 supported by Pen」

279件の応募作品のなかから厳正なる書類審査の結果、『ビジュアルアーツ部門』21作品、『プロダクト&コミュニケーション部門』9作品、『next ACTION部門』の9作品、計39の入選作品を展示

期間:2012年3月4日(日)〜3月22日(木)
場所:コニカミノルタプラザ
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
TEL03-3225-5001
FAX03-3225-0800
開館時間
10:30~19:00(最終日は15:00まで)
休館日
年中無休(但し、特別休館日あり)
入場料 無料
交通機関 JR新宿駅東口、地下鉄丸の内線新宿駅A7出口から徒歩1分( フルーツの新宿高野4F)

[公式ホームページ]
KONICA MINOLTA エコ&アートアワード2012